年行司とは、江戸時代の天領の時代、正副2名の奉行が派遣されて、祭事を奉行したことによります。
年行司は例祭の神事を除く祭礼の全般に指示を出し、その責任を負います。
現在は、氏子の中から屋台組が4組選ばれ、それぞれの屋台組から1名の年行司が選出されます。最初の年は副年行司を務め、翌年年行司を務めます。
正年行司4名、副年行司が4名の計8名で例祭に奉仕します。正年行司から互選された年行司長が例祭のすべての責任を負います。
秋の高山祭と知られるのは、櫻山八幡宮の例祭(国無形重要文化財)です。高山祭の屋台行事は、ユネスコ無形文化遺産です。
毎年10月9日・10日が例祭日となっています。
例祭には11台の祭屋台(国有形重要文化財)が曳き出されます。
7日夜6:00の試楽祭にて、9・10日の祭礼の無事斎行を祈り、その後、祭屋台の曳行順が抽籤祭で神意によって決まります。
9日は表参道に祭屋台が曳き揃えられます。午前10時に奉幣祭が本殿で行われます。
境内では、布袋台のからくりが奉納されます。
9日夜は、提灯を取り付けられた屋台の宵祭があります。
10日、表参道に屋台が曳き揃えられ、獅子舞、闘鶏楽、雅楽、太太神楽、警固の裃、神輿と総勢約400人による時代行列のような祭行列が氏子区域内をご神幸します。